自民党・菅義偉前首相(発言録)
円安の弊害が問題視されているが、円安のメリットを生かした経済政策を行うべきだ。それはインバウンド(訪日外国人客)であり、輸出だ。インバウンドは、お金をかけずに今すぐできて、実現することが可能だ。
コロナ禍になる前は、1年間に3200万人の方が日本を訪れてくれ、消費をしてもらった。そうしたことをさらに進めていく必要がある。
とくに今年は「ダボス会議」の中で、世界で一番観光に適している国は日本だということが発表された。日本が世界で第1位になったのは初めてだ。円安効果とあいまって、世界に日本の魅力がどんどん伝わってきているのではないか。
インバウンドを突破口に、日本経済再生を図っていくべきだ。日本のインバウンドの可能性を実現できるようにがんばっていく。(東京・JR渋谷駅前での街頭演説で)
- 【視点】
課題山積の日本の政治家にとって成功体験は貴重で、菅氏にとってはインバウンドです。安倍内閣当時、官房長官として観光ビザによる入国緩和などで外国人来訪者の大幅増を支えました。東京五輪が集大成となるはずが、首相となって新型コロナウイルス対策に追わ