名古屋の「風俗王」、豪州から不正送金容疑で再逮捕 計6億円

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 指定暴力団山口組の中核組織「弘道会」と関係が深いとみられる男の海外資産の国内への不正送金事件で、愛知県警は3日、風俗店グループ「ブルー」の実質的経営者、佐藤義徳容疑者(64)ら男3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)と詐欺の疑いで再逮捕し、発表した。

 不正送金の総額は再逮捕分も含め約6億円にのぼる。警察当局が実態把握が難しい海外資産に絡み暴力団側を摘発するのは異例。

 捜査4課によると、佐藤容疑者は知人の不動産管理会社役員渡辺浩司(50)と無職の高成田淳(49)の両容疑者らと共謀し、昨年11月、オーストラリアの金融機関にあった佐藤容疑者の資産約2億5千万円を知人女性の銀行口座に不正に送金させた疑いがある。県警は3人の認否を明らかにしていない。知人女性も共犯容疑で任意で調べている。

 問題となった資金は、佐藤容疑者がオーストラリアに保有していたリゾートマンションの売却金などとみられ、現地の法律事務所が管理していたという。佐藤容疑者は「名古屋の風俗王」と呼ばれ、警察当局は売り上げの一部が弘道会の資金源になっているとみて「反社会的勢力」と認定。そのため、国内の複数の金融機関で口座開設や国際送金を断られていたという。

 暴力団の資金源を根絶するために警察当局は金融機関などとの連携を強めている。とりわけ、犯罪収益を海外などで浄化して新たに活動資金とする「マネー・ロンダリング(マネロン)」には目を光らせる。

 今回の事件もその過程で発覚した。指定暴力団山口組の中核組織「弘道会」トップの「金庫番」とされる佐藤義徳容疑者について愛知県警は長年、資産の流れを注視していた。

 捜査関係者によると、佐藤容疑者は1990年代に風俗店経営に乗り出した。最盛期には1日の売り上げが1千万円を超える日もあり、「名古屋の風俗王」と呼ばれた。資金力が増すにつれ弘道会との関係も深まっていったとみられる。

 県警は2010年、弘道会特…

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