J1鳥栖・川井監督、ホーム初黒星でピッチへ その理由とは
今季リーグ戦でホーム無敗を誇っていたJ1サガン鳥栖が、初めて負けた。その日、いつものように選手たちがファンへのあいさつでスタジアムの周回を始めると、川井健太監督(41)もゆったりとした足取りで一緒にピッチを回り始めた。ふだん見ない光景だ。試合後の会見で尋ねると、チームを好成績に導く指導者らしい理由があった。
明治安田生命J1リーグ19節、ヴィッセル神戸との対戦となった7月2日、佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムには、今季最多となる1万4081人が詰めかけていた。鳥栖は今季リーグ戦、この日まで6勝3敗9引き分けの6位でホームゲームは負け知らず。ただ、神戸にはアウェーで0―4の完敗を喫しており、リベンジを誓った試合でもあった。
鳥栖は前半、得意の積極的な守備でリズムをつかみ相手ゴールに迫ったが、決め手を欠き0―0で試合を折り返した。後半に入ると神戸が地力を発揮。鳥栖はGK朴一圭の好セーブでしのいだが、後半34分にゴールを割られ、アディショナルタイムにも加点された。
選手たちが、試合後は相手サポーターも陣取るサイドまであいさつに回って来場に感謝する鳥栖。一方、監督は中継のインタビューや会見であわただしく過ごすことが多い。だがこの日は選手の歩みに合わせ、ゆったりとした足取りで四方のスタンドにあいさつをし終えて、ピッチを去った。
試合後の会見で監督に質問し…
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