避難指示解除3日後に住宅全焼、男性1人けが 福島県大熊町

大月規義
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 帰還困難区域の避難指示が解除されたばかりの福島県大熊町で3日未明、木造住宅が全焼し1人が軽傷を負った。避難指示が続く浪江町南津島では2日夜、車が焼け1人の遺体が見つかった。人が少ない地域の治安が改めて問われそうだ。

 全焼したのは大熊町野上の吉田良次さん(67)宅。双葉地方広域市町村圏組合消防本部によると、3日午前3時50分ごろ、吉田さんから「家が燃えている」と119番通報があった。

 約20分後に消防車が駆けつけたが、木造平屋建て約80平方メートルが全焼。吉田さんは「ガスコンロで湯を沸かそうとしていた」と話したという。双葉署によると、吉田さんはいわき市に避難中で、出火当時は大熊の家に1人でいて、火事で軽いやけどを負った。現場は6月30日午前9時に避難解除され、宿泊などの制限がなくなった帰還困難区域の特定復興再生拠点だった。

 一方、2日午後9時半ごろ、浪江町南津島を通りかかった人から「車が燃えている」と119番通報があった。白いワゴン車が全焼し、性別不明の遺体が見つかった。帰還困難区域の国道沿いで、地域の人たちが利用していた「南津島上集会所」のすぐ脇だった。大月規義