「あのカリブ海のように」 宇野昌磨に憧れる13歳ジュニアデビュー

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坂上武司
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 「フィギュアスケートは、ジャンプが跳べた時が好きです。アクセルが好きです」

 両親が見守るインタビューでは、少し照れくさそうにぽつりぽつりと言葉をつないだ。

 でも、その後の氷上練習での印象は全く違った。

 リンクサイドでカメラを構える僕のところまで来て、「何かやった方がいいことはありますか?」。

 写真撮影のために、わざわざ近い場所でステップなどを披露してくれる。今はちょっとかわいい思春期といったところだが、実はサービス精神旺盛な13歳だ。

 宇野昌磨が得意とする「クリムキンイーグル」や、羽生結弦の代名詞とも言える「ハイドロブレーディング」といった難しい技を次々と見せてくれた。確かな技術力を持つ。

 彼の名前は、中田璃士(りお)=MFアカデミー。

 全日本ノービス選手権では2019年にノービスB(6月30日時点で満9~10歳)、20年と21年はノービスA(同11~12歳)を制し、この世代では3年連続日本一。近い将来、日本男子を背負って立つスケーターだ。

 7月15、16日にあった歴史あるアイスショー、プリンスアイスワールド(PIW)の東京公演(東京・ダイドードリンコアイスアリーナ)にも参加。その表現力と華のある滑りからショーに呼ばれることも多い。

 父は中田誠人(まこと)コーチ(38)。誠人コーチはもともとPIWで滑っていた人気スケーターだ。だから、中田はPIWファンにとってはたまらない存在なのである。

 「去年は142センチぐらいでしたけど、今は152センチぐらいになりました。背が伸びて、ジャンプが跳びやすくなりました」と教えてくれた。

 ノービスを卒業し、ジュニアに挑む今季。ジュニアのトップで戦うために必要となるトリプルアクセル(3回転半)をものにした。4回転も練習中だという。

 誠人コーチの影響もあって「気づいた時には氷の上に乗っていた」という。今は中学2年。小学生の頃はサッカーもやっていた。学校では休憩時間にバレーボールをするのが好きだといい、スポーツそのものが大好きだ。

 中田が得意というか、ごく自然に中田家で使っている「公用語」は英語だ。母のメイソン・ホリーさん(36)は英国出身。中田はホリーさんの故郷であるウェールズで生まれた。

 誠人コーチに中田の名前の由来を聞いてみた。

 「妻と知り合ったのが、米国…

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