若い世代で政治に関心があると、「意識高い」と思われ、やや浮いた存在に見られることもあります。前回の参院選時に、若者の政治参加を呼びかける活動を始めた滝沢千花さん(24)=千葉県内在住=は、「政治について発言するハードルを下げたい」といいます。そのためには何が必要なのか。滝沢さんといっしょに考えました。
2019年の参院選で、滝沢さんは仲間たちと「NO YOUTH NO JAPAN(NYNJ)」を立ち上げた。投票の意義や選挙の争点などを、インスタグラムで「シェアしたくなるように」とポップなイラストを使って解説。フォロワーは2週間ほどで1万5千人を超えた。
「ダサい」政治のイメージを変えたかった。日本の政治は、偉いおじさんたちが偉そうにしゃべっている印象しかない。若者が発言すると、わかっていない、とたたかれる。「政治に無関心といわれるけど、何がそうさせているのか考えてほしい」という。
だから、同年代の知り合いが投稿をシェアしてくれたり、「投票に行ったよ」と連絡をくれたりするとうれしかった。「政治の話をすること、政治に関心があると表明することのハードルが高すぎる。自分たちが発信することで、声を上げてもいいんだ、と思える環境をつくりたかった」
もともと、「世の中に意見を…
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- 【視点】
先日「日本若者協議会」の室橋祐貴さんにお話を伺っていて、なるほどそうだなと思ったのが「学校教育の民主化」というお話。日本の学校は学生による運営や規則の改定といった「学生が話し合いによって自主的に自らの環境を改善する」といった機会が本当に少な