なぜ愛知は観覧車好きなのか 全国最多の「王国」誇る理由は県民性?

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井上昇
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 コーヒーを頼むとトーストなどがつく「モーニング文化」で知られ、トヨタ自動車が本社を構える愛知県は、「喫茶店王国」や「自動車王国」などと称される。だが、実は「観覧車王国」でもあることはあまり知られていない。全国的に減少している観覧車が、なぜ愛知に多いのか。歴史や文化に密接にかかわる、その理由を読み解いた。

 JR名古屋駅から東海道新幹線上りに乗車し、隣県の静岡県に入るまでの約30分間。安城、蒲郡、豊橋各市を通過する車窓に目を向けると、観覧車がたびたび視界に入る。

なぜこんなに観覧車が愛知に?

 愛知県には、名古屋市の中心部から県東部の三河地方、知多半島まで、多くの観覧車がある。観覧車研究家で「ニッポンの観覧車」などの著作がある福井優子さん(74)によると、その数は13基にのぼり、全国最多だという。

記事後半では、愛知県に観覧車が多い理由をめぐる諸説を紹介します。

 2000年初頭に全国で約200基あったとされる観覧車は、減少傾向にある。福井さんの集計では、10年に155基となり、現在は144基(6月5日時点)にまで減っている。

 大都市の東京都大阪府でも7基。長野、滋賀、福井、奈良、島根、鳥取の各県は1基もない中で、愛知県の観覧車数は全国の1割近くを占める。北海道も13基あるが、二つの施設はすでに閉園し、乗ることができない状態だ。稼働中の数では、愛知が単独最多と「王国」ぶりを誇る。

 「王国」たるゆえんは、数の…

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