青い風船?それは猛毒クラゲ 湘南で1日約70件の被害、救急搬送も

芳垣文子、足立朋子
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 海開きがあったばかりの神奈川県の湘南の海岸で2日の土曜日、「クラゲに刺された」と救護を求める海水浴客が相次いだ。海岸一帯では海開きの前から猛毒を持つクラゲ「カツオノエボシ」が打ち上げられていた。この日は鎌倉で68件の被害が寄せられ、救急車で搬送される人も出た。

「痛みを感じた」の申し出が次々と

 鎌倉市では3カ所ある海水浴場のうち材木座、由比ガ浜の各海水浴場監視所に設けられた救護所で、「激しい痛みを感じた」などの申し出が68件あったという。このうち吐き気を催したり、しびれが出たりするなどして救急搬送されたのは5件。また、直接、消防に連絡があった4件を合わせると救急搬送は計9件、10人に上った。

 鎌倉市によると2日は南からの風が強く、カツオノエボシが数多く打ち寄せられており、大半がその被害ではないかと見ている。3日は風も弱く、被害はほとんど寄せられなかったという。鎌倉市の海水浴場では1日に海開きがあり、2日は約2500人、3日は約2800人の海水浴客が訪れた。

 また、各地の消防によると、藤沢市の辻堂海岸でも2日、乳幼児2人と大人の計3人、茅ケ崎市のサザンビーチちがさきでも10~50代の3人が、海水浴やサーフィン中にクラゲに刺されたと訴え、救急搬送された。ほぼ軽症だったが、中等症も1人いたという。

刺されたらライフセーバーに相談を

 湘南の海岸では6月29日ごろからカツオノエボシの大量漂着がみられ、関係者が注意を呼びかけていた。砂浜に打ち上げられると、青い風船のような気胞体がプラスチックごみのように見え、誤って触れてしまう場合があるという。

 藤沢市消防局によると、刺された患部にクラゲの触手や刺胞が残っている場合は海水か水をかけて取り除き、患部自体も静かに洗浄する。近くにライフセーバーらがいる場合は相談し、重い症状と判断されたらちゅうちょなく救急車を呼んでほしいという。(芳垣文子、足立朋子)