公衆電話はどう使う? 大規模な通信障害、知っておくと便利なこと
携帯電話がつながらないときにどう対応すればいいか。
まずは通信障害の時に何度もかけ直すことで、回線が混み合う「輻輳(ふくそう)」を悪化させないことだ。時間をおいてかけ直すか、固定電話など別の手段がないか検討する。
110番といった緊急通報ができなければ、近くにいる人に頼んで他社の携帯電話を借りることも考える。総務省消防庁は今回の障害を受けて、最寄りの消防署に直接駆けつけることも呼びかけている。
公衆電話も利用できるが数は減っている。役所や駅などの公共施設、コンビニなどに置かれていることが多い。NTT東日本と西日本のサイトで設置場所を検索できるので、普段から確認しておくとよい。
若い世代には公衆電話を使ったことがない人もいる。受話器を上げると受話口から発信音(ツー)が聞こえるものは、そのまま110番などの緊急通報ができる。緊急通報ボタン(赤いボタン)がある場合は、受話器を上げて押してからかける。
データ通信では、カフェやファストフード店などが無料で無線LAN(WiFi)を提供しているところもある。WiFiの利用では、通信をのぞき見られることに注意が必要だ。
スマホのキャッシュレス決済が広がるなか、障害で買い物ができなかったというトラブルもある。現金やクレジットカード、交通系ICカードなど、複数の決済手段を確保しておけば安心だ。(女屋泰之)
通信障害時のポイント
○何度もかけ直すと回線が混み合う。時間をおくか、固定電話など別の手段を検討
○緊急通報は近くの人に他社の携帯電話を借りることも考える
○公衆電話はネットで設置場所を検索できる
○キャッシュレス決済のトラブルに備え、現金やクレジットカードなども用意
○無料で無線LAN(WiFi)を提供している飲食店などもある
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