第7回鍵握るアジアの「大国」、元大使が予想する未来の「主要7カ国」の形

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聞き手・牧野愛博
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 北大西洋条約機構(NATO)が6月下旬、新たな戦略概念で中国に初めて言及し、「体制上の挑戦」をもたらしていると指摘しました。今後の世界秩序はどうなっていくのでしょうか。ベルギーインドネシアの大使を務めた石井正文学習院大特別客員教授は「インドとインドネシアが鍵を握る」と指摘します。

 ――NATOの新たな戦略概念が、中国に初めて言及しました。

 NATOとアジア・日本をますます近づけることになった表現です。戦略概念は、インド太平洋の状況が欧州にも直接影響すると明確に指摘しました。NATOが「ロシアに対応すれば、同時に中国にも対応せざるをえない」とはっきり意識した結果だと思います。

 今年2月の北京冬季五輪開会式の直前、中ロ両国は共同声明を発表しました。ウクライナを名指ししませんでしたが、中国はNATO拡大に反対する立場を表明しました。NATO加盟国は、ウクライナ問題でも中ロ両国の立場は相当違うが、ロシアを相手にすれば、中国への対応も必要になると考えたのでしょう。

 中国は戦略的に、ロシアにそこまで肩入れする考えはなかったと思いますが、細かな点でミスを犯しました。今回の一連の動きは、10年から20年先の世界情勢を考えるうえで、大きな教訓をのこしたと思います。

「嫌なヤツだが無視できない」ロシア

 ――2030年ごろの世界はどうなっているのでしょうか。

 米国は現在、まだ世界唯一の…

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