登板機会与えられた元エース「自分の役割果たせた」

石垣明真
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 4日、高校野球南北海道大会札幌地区Gブロック代表決定戦、札幌日大10―3札幌光星(7回コールド)

 札幌光星の丸山泰生投手は昨秋までエースナンバーを背負っていた。春先の練習試合で、直球のキレは悪くなく、コースにも決まっていたのに打たれた。背番号「10」に変えられた。

 春季大会後、上手投げから横手投げに近い投げ方に変えた。得意だったスライダーが切れるようになり、直球でも指のかかりがよくなった。手応えをつかみかけていた。

 迎えた夏。初戦では登板機会は与えられなかった。「これがお前の実力だぞ」。勝利後、合坂真吾監督に言われた。

 「気持ちを見せてやる」。次の国際情報戦、丸山投手は一回からブルペンに入った。四回途中に登板を告げられた。相手打線に捕まっても、気持ちをすぐに切り替えた。九回まで投げきり、勝ち投手になった。

 この日、味方が10点目を与えた五回裏の途中から登板した。六回裏までではあったが無失点に抑えた。

 「自分の役割は果たせた」。涙はなかった。(石垣明真)