他校の女子マネの思いも背負って投げきった 札幌工・竹内礼矢投手

石垣明真
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 4日、高校野球南北海道大会札幌地区Fブロック代表決定戦、北星大付8―1札幌工(7回コールド)

 札幌工のエース竹内礼矢投手(3年)は、札幌市内の別の高校の野球部マネジャー松本梨里さん(3年)の思いも背負って投げていた。

 前日、松本さんからアニメキャラクターに札幌工のキャップをかぶせたお守りを渡された。札幌工にとって28年ぶりの南北海道大会出場をかけた一戦だったからだ。松本さんはバックネット裏から見守った。

 竹内投手は変化球主体で緩急をつけるのが持ち味。直球が実際以上に速く見える。ビデオ分析などから北星大付は緩急に弱い、とみていた。

 だが、スローカーブを狙われ、序盤に点を重ねられた。途中から直球を中心に変え、昨冬から磨いてきたシンカーも交えて六回裏まで一人で投げきった。

 試合後、松本さんがねぎらいに来た。「野球はどうしようかな」という竹内投手。松本さんはすかさず、「続けます」と代わりに宣言。「野球をやってる姿が一番かっこいいから」。2人は笑顔で見つめ合った。(石垣明真)