米ロ大使、ウクライナ情勢めぐり応酬 中国での「平和フォーラム」で

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北京=高田正幸
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 北京で開かれた国際シンポジウム「世界平和フォーラム」で4日、米英仏やロシアの駐中国大使が一堂に会する会合があった。ロシアによるウクライナ侵攻への批判を展開した米英仏の大使に対し、ロシアの大使が反論し、激しい非難の応酬となった。

 シンポジウムは清華大学が主催し、4日は「国連と国際秩序」をテーマに議論が交わされた。会場に到着した米英仏の大使らがあいさつを交わすなか、遅れて来場したロシア大使は3人に目もくれずに横を通り過ぎるなど、開始前から緊張感が漂った。

 米国のバーンズ大使は演説で、ウクライナ侵攻について、原因は北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大にあるとするロシア側の見方を全面否定し、「ロシアが始めた戦争で、多くの市民が死傷した。国連憲章違反だ」と批判。侵攻が世界中で食料危機を引き起こしているとも訴えた。英国のウィルソン大使も「戦争の責任はロシアが負うべきだ」と強く批判した。

 これに対し、ロシアのデニソ…

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