「サイン通りに投げ込んでくれた」エースに感謝 市函館の1年生捕手

阿部浩明
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 4日、高校野球南北海道大会函館地区Bブロック代表決定戦、市函館1―2函館大柏稜

 サヨナラ負けを喫し、試合終了後の整列が解けた。市函館で1年生ながら本塁を守り続けた中村和幹捕手(1年)に、細川颯汰投手(3年)が声をかけた。「お疲れ、ナイスリードだったよ」。中村捕手は何度も涙をぬぐった。

 正捕手は菊地翔太選手(3年)だったが、複数のポジションを守れる菊地選手の後任に中村選手が抜擢(ばってき)された。肩を強くしようと、自宅でバーベルや腕立て伏せなど筋力トレーニングに励んだ。なるべく細川投手のそばにいて、コミュニケーションを深めてきた。「こんな僕でも、サイン通りにミットをめがけて投げ込んでくれた」

 泣きはらした声で相手の函館大柏稜の加藤桔平三塁手(1年)にエールを送った。「同じ1年生で共感を覚える。南北海道大会でぜひ頑張ってほしい」(阿部浩明)