蔵王連峰の風力発電、宮城県知事が反対明言 「山、森をつぶせば…」
根津弥、三井新
宮城、山形県境の蔵王連峰で関西電力(大阪市)が進める風力発電事業計画について、宮城県の村井嘉浩知事は4日の定例会見で、「反対だと明確に申し上げる。住民が不安に思っている」と述べた。これまでも環境への悪影響などに懸念を示してきたが、反対を公言したのは初めて。
環境影響評価法に基づく宮城県の意見は、専門家の意見を踏まえた上で8月上旬までに関電側に伝えるとしている。村井知事は会見で「築き上げてきた宮城の山、森をつぶせば、つくり直すには数十年、下手すれば100年かかる」と指摘。事業を止める権限が国にしかないとの見解を示したうえで、「我々にも(事業を)止めさせる、ある程度の力を与えていただきたい」と注文した。一方で「再生可能エネルギーに全部反対しているわけではない。平野部、海などの活用は促進したい」とも語った。
この日は会見に先立ち、川崎…
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