結婚記念日に看取られた母親へ 闘病中も応援…家族と歩んだ野球人生

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土居恭子
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 その日に試合をしたい大きな理由がある。5回戦が予定されている7月20日。藤沢西3年の山口太凱(たいが)さん(17)と、その家族にとって特別な1日だから。

 太凱さんは野球一家で育った。父の裕之さん(52)は阪神タイガースのファンで、幼いころは内野手としてプレーした。兄の海人さん(21)も小学3年から少年野球チームに所属していて、「野球以外の選択肢はなかった」と笑う太凱さんも、兄の背中を追い小学1年で同じチームに入った。

 ただ、母の尚子(ひさこ)さんだけは野球に関心がなかった。それでも、息子のチームでお茶をつくったり、試合のスコアを書いたり。次第に、1人でテレビの高校野球中継を見るまでになった。そんな姿を見て裕之さんは驚いた、という。いつしか家族の共通の話題は野球になった。

 野球が中心の家族に異変が起きたのは2018年。太凱さんが中学2年の年末だった。

 尚子さんが夕飯の用意をして…

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