14歳の「こざかなクン」、琵琶湖愛を絵本に 50種の魚を色鉛筆で

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林利香 菱山出
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 【滋賀】「びわ湖の日」の1日、大津市の中学生、黒川琉伊(るい)さん(14)が琵琶湖の魚の絵本「はじめてのびわこの魚」(能美舎)を出版した。幼い頃から通い詰めた琵琶湖に生息する魚など約50種を色鮮やかな色鉛筆で躍動的に描いた。

 志賀中3年の黒川さんは2歳ごろから、母親に連れられて草津市の県立琵琶湖博物館に毎日のように通った。あるとき急に足を止め、「ここの水槽の魚の種類が変わっている」と言い出した。言葉を覚える前に魚の名前を覚え、図鑑を見てカタカナを覚えた。幼稚園では「こざかなクン」と呼ばれるほど、魚に詳しくなった。

 自宅から走って30秒の琵琶湖で釣った魚の種類を図鑑で調べたり、漁師から話を聞いたりして湖魚の研究を続けてきた。「絵本をきっかけに一人でも多くの人に琵琶湖の魚や琵琶湖を好きになってほしい。そして、琵琶湖の自然をみんなで守りたい」と出版を思い立った。

 琵琶湖淀川水系に生息する50種類の魚を200色の色鉛筆で描いた。こだわったのは「四季を通した自然の色」だ。自分で釣った魚を太陽で照らすと、図鑑とは違った色合いだった。オイカワは、繁殖期にメスの目を引くため一年で一番鮮やかになる婚姻色の姿を、鮒(ふな)寿司の材料になるニゴロブナは産卵する田んぼで銅褐色になる姿を表現した。

 「自然の魚を琵琶湖に見に行ってみてほしい。魚と同じくらいのゴミの量も目にすると思います」と黒川さん。守ってほしい絶滅危惧種固有種などをマークで表記した。生態や調理方法なども紹介する。琵琶湖博物館の学芸員に監修してもらった。

 黒川さんは「琵琶湖は生き物の宝石箱。魚や水草を守ることで、大きな一つの琵琶湖という生き物になっている」と話す。

 1650円(税込み)。巻末には、フィールドワークの参考に観察日記や小魚の採り方も載せた。県内の書店やネットでも販売する。16日に彦根市竹ケ鼻町のビバシティ彦根でライブペイントがある。(林利香)

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