トラック荷台で亡くなった50人超の密入国者 米国を目指す人々の今

有料会員記事

マッカレン=中井大助
[PR]

 メキシコ国境に近い米テキサス州サンアントニオ。道ばたに止まっていた大型トラックの荷台から6月27日、多数の遺体が見つかった。50人を超える犠牲者のうち最も多いのがメキシコ人で、メキシコの南にあるグアテマラやホンジュラスの出身者も含まれているという。生存者は病院に運ばれ、手当てを受けている。

 警察によると、近くで働く人が助けを求める声を聞きつけ、放置されているトラックを見つけた。犠牲者は米国へ入るためのビザを持たず、メキシコから渡ってきた密入国者とみられている。猛暑の中で長時間、荷台に閉じ込められていた模様だ。

 米司法省は29日、不法に移民を運んでいたとして、トラック運転手の男らを逮捕・訴追したと発表した。バイデン米大統領は事件発覚直後に出した声明で密入国のブローカーが関わっている可能性に言及し、「米国へ入国しようとする人を利用する組織を止めるため、全力を傾ける」と述べた。

 犠牲者たちがどのような経緯でトラックの荷台に乗り込み、どこへ向かっていたのかは、米国とメキシコの双方で進められる捜査を待つしかないが、事件について話すサンアントニオのニレンバーグ市長の言葉が印象に残った。

 「(犠牲になった人は)家族がおり、おそらく、より良い生活を見つけようとしていたのだろう」

「働きに応じて報われたい」

 「より良い生活」を求め、米…

この記事は有料会員記事です。残り3020文字有料会員になると続きをお読みいただけます。