長引くコロナ禍による疲弊に加え、物価高騰が人々の暮らしを直撃している。なにもかもが値上がりするなか、JAの産地直売所がにぎわいを見せている。
6月下旬の日曜日。静岡県富士宮市にあるJAふじ伊豆のファーマーズマーケット「う宮(みゃ)~な」。開店の1時間以上前から客が集まり始め、午前8時半の開店時には約200人が行列をつくった。落花生が店頭に並ぶ7月下旬には500人以上が並ぶという。週末になると、付近の道路は駐車場に入りきれない車で渋滞ができるほどだ。
開店と同時に、それぞれお目当てのコーナーへとまっしぐらに向かい、瞬く間に店内は客でいっぱいになった。トウモロコシや枝豆、スイカなどいまが旬の地元の農産物が所狭しと並ぶ。駿河湾の鮮魚が並ぶコーナーも併設されている。売り場面積は約950平方メートル、年間150万人が訪れ、売上高は年間約13億円を誇る県内でナンバー1の産地直売所だ。
「う宮~な」は、「行列ので…
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