参議院は長期的な視野で政策を議論することなどを期待され「良識の府」と呼ばれる。その期待に応えられているのか。そもそもそんなイメージがあるのか。参院のあるべき姿とは。
参院は「じゃないほう芸人」 せやろがいおじさん(お笑い芸人)
参院は、衆院が可決した法案を改めてチェックする役割も期待されているんですよね。でも、衆院が通した「えっ」って思うような法案をバチッと止めたという話はあまり知りません。「良識の府」って言われるけれど、ほんまにそうなっているのかなと思います。良識の府はずっと言っているけれど、実現していない理想という印象です。
お笑い芸人をしていて、衆院と参院の関係性を見ていると、こんな漫才コンビおるよなと思うことがあるんです。衆院は、法案を先に審議し、選挙になれば政権選択などと注目を集める。いわば花形ですよね。芸人で言えば、ネタを書き、人気があり、売れているような存在です。一方、参院は衆院が提案したネタに対して「それでお願いします」となっているような「じゃないほう」の芸人というイメージ。衆院の出すネタに疑問があっても、そのまま通してしまっているような。
参院が「じゃないほう」から変化するために、せやろがいおじさんが考える新しい候補者選びとは。記事後半では、駒沢大学教授の大山礼子さん、政策研究大学院大学教授の竹中治堅さんが、選挙制度や日本特有の立法府の仕組みから参院のあるべき姿について論じています。
いいネタを毎回書いてくるな…
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