ドラレコから危険見抜く 発達障害の自分が出会った「好きな仕事」

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高橋諒子
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 車の事故につながる危険な場面を、ドライブレコーダーの映像から見抜く達人がいます。東京海上ビジネスサポートの新堀隼さん(45)。発達障害を抱えながら見つけた、自分の得意なことを生かせる仕事でした。

 にいぼり・はやと 1976年東京都八王子市生まれ。2010年、東京海上グループが障害者雇用を進めるために作った特例子会社「東京海上ビジネスサポート」に入社。一芸に秀でた社員「マイスター」の肩書をもつ。

 見通しの悪い十字路で急に歩行者が出てきた、スピードを出しすぎて前方を走る車に接近しすぎてしまった――。運転中の事故につながりかねない「ヒヤリハット」の場面を、ドライブレコーダーから回収した膨大な映像から探し出す。そんな根気のいる作業を続けて9年。これまでに見抜いた危険は約9700件にのぼる。

 チェックするのは、損害保険大手の東京海上グループが、法人向けに提供するドラレコから得た映像。ヒヤリハット事例の可能性があるとして自動的に抽出された15秒の映像が、1台あたり最大500個ほど送られてくるので、その中から実際に危険な場面を10~20カ所ほど見つける。探し出した事例は、契約した法人向けにつくる安全運転講習の視聴覚テキストに活用される。

 ヒヤリハット場面を見抜くコツは「山勘」と言うが、無類の運転好きであることが役立っている。18歳で運転免許を取り、ハンドルを握るのが何よりの楽しみ。旅先ではレンタカーで見知らぬ土地をドライブするのが好きで、自宅では動画投稿サイトで運転風景の映像を見る。「運転中、自分が悪くなくても危ない思いをすることがある。そういう経験から、ドラレコの映像もここに危険があるのでは、と予想できる」

 一日中パソコン画面と向き合…

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