参院は衆院の「カーボンコピー」と揶揄(やゆ)され、衆参で多数が異なる「ねじれ」国会では法案審議が進まなくなると「強すぎる参院」と批判を受けてきた。「良識の府」から「不要論」まで飛び出す。20年目を迎えた朝日新聞社と東京大学谷口将紀研究室の共同調査で参院選候補者に初めて尋ねた。「参院の存在意義は何であると考えますか」
自由記述で回答してもらうと、衆院との役割分担を意識する声が多かった。「衆院に対する補完、均衡、抑制など国会の各審議を慎重に行い、時に再考するため」「衆院で審議された法案について、更に慎重に審議し多様な視点から足らざるを補い、その後の経過を長期的にチェックする」といった具合だ。
参院の役割を衆院の抑制や均…
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