第6回20代男女間の分断、大統領選で深刻に? 「勝つための公約」批判も

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ソウル=鈴木拓也
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 昨今の選挙では若い世代に支持をどう広げるかに、各政党が腐心する。「選挙に勝つこと」を重視して打ち出された公約が、後の社会にしこりを残すことにならないか。有権者にとって、その見極めも重要だ。

 隣国の韓国では今、男性だけに兵役が課されていることなどをめぐり、若い男女の間での分断が起きている。そして、3月の大統領選をきっかけに、その溝が深まったと指摘されている。何が起きたのか。

 6月1日に投開票された韓国の統一地方選。20代の男女間の分断が、投票行動にくっきりと表れた。

 20代男性の65%が、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が属する保守系の候補を選ぶ一方、20代女性の66%は対抗勢力の進歩(革新)系の候補に1票を託した。首都ソウルを含む17の知事・広域市長選での放送局3社が実施した出口調査の結果だ。

 3月の大統領選の出口調査でも同じような傾向が出た。20代男性の6割近くが保守系の尹氏、女性の6割近くが進歩系の李在明(イジェミョン)前京畿道知事に投票したと答えた。勝利した尹氏と李氏の得票率はわずか0・7ポイント差。無党派層が多い若者の間で真っ二つに割れた男女の投票結果は、僅差(きんさ)の勝負自体とも一致するように見える。

ジェンダー平等は「逆差別」

 なぜこんな現象が起きたのか。背景には、韓国の若い世代を取り巻く男女間の深刻な対立がある。

 男性側が、女性のほうが恵ま…

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