町内会の清掃、渡された日当は男性の半分 怒りと不信が突き動かした

有料会員記事参院選2022

清水大輔
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 諏訪湖のほとり、長野県下諏訪町で40年前、男性ばかりの町議会に女性の手によって女性を送り込もうとする運動が起きた。やがてその声は県全域に広がり、今も各地に受け継がれている。先頭に立ったのは一人の女性。立ち上がるきっかけになったのは、男社会に対する物言えぬ空気と、女性の価値は男性の「半分」と言わんばかりに扱われた自身の体験だった。

 2000年10月末、長野市内のホテルで開かれた集会は熱気に包まれていた。会場のステージには衆院議長を務めた土井たか子氏、大阪府知事太田房江氏、内閣官房長官を務めた森山真弓氏、後に厚生労働相になる小宮山洋子氏ら「女性初」を冠する政治家が並んだ。

 女性の政治参画について議論する「第2回 全国女性議員サミット」に全都道府県から約1200人が詰めかけた。運営の中心を担ったのは長野県下諏訪町に住む樽川通子(みちこ)さん(93)。「男中心の政治の土壌を変えなければいけない」との思いだった。

地元紙への実名投稿が政治参加のきっかけ

 1970年代初めのことだった。樽川さんは世の母親の服装のあり方や日記の大切さといった日常にまつわる考えを、実名で地元紙に投書した。

 すると、投稿に興味を持った…

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