自民から参院選出馬の話 政治家めざすパラアスリートが断念したわけ

有料会員記事参院選2022

榊原一生
[PR]

 政治家への転身か、世界で勝負する水泳選手の道を突き進むのか。視覚に障害のあるスイマー富田宇宙選手(33)は、この参院選を前に人生の岐路に立っていた。三つのメダルを手にした昨夏の東京パラリンピック後、悩みに悩んだ末の選択と、そのわけは。

 6月13日、ポルトガルのマデイラ島であったパラ競泳の世界選手権。富田選手は男子100メートルバタフライ(視覚障害S11)に出場し、3位に輝いた。試合後、自身のツイッターに笑顔で首にメダルを下げた写真とともに、「銅メダル獲得しました」と喜びをつづった。

 3カ月前まで、揺れていた。

 高校2年の時、視野が徐々に狭くなる網膜色素変性症が判明した。視力はわずかに光を感じる程度となり、街中を移動する際には白杖(はくじょう)が欠かせない。絶望感に打ちひしがれた。

 ところが、2012年に始めたパラ水泳を通じて障害を徐々に受け入れられるようになり、人生を前向きに生きられるようになったという。

 「自身が経験したパラスポーツを推進し、インクルーシブ教育を実現して共生社会の土台をつくりたい」

 この体験をもとに、パラスポーツの発展を実現させようと、政治家になることを希望するようになっていた。夢は共生社会の実現だ。

 チャンスは訪れた。

 過去にスポーツ関連の議員連…

この記事は有料会員記事です。残り690文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら

参院選2022

参院選2022

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]