異色の性風俗投稿誌が主導した サドマゾ「脱・変態化」の戦後

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聞き手・中島鉄郎
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 サディスト、マゾヒストといった言い方は、今の日本では単に攻撃的性格、受動的性格を指す程度の意味で自称としても使われるし、「ドS」「ドM」なども日常会話の中でも広く聞かれる。当初は「変態」扱いされていた欲望の形がいつから社会に受容されていったのか。歴史学の立場からセクシュアリティー研究を続ける河原梓水さんに聞いた。

リレーおぴにおん「痛みはどこから」

かわはら・あずみ

専攻は歴史学。福岡女子大講師。8月に「狂気な倫理」(共著)を刊行予定。

      

 サディズムやマゾヒズムは元々、他者に痛みを与えて快楽を得る、あるいはその逆を指す精神医学上の「病理概念」として19世紀末ごろに生まれたものでした。

 米国では、SMの愛好者が精神障害と診断されたり、社会的な差別・偏見の対象となったりする時代が長く続き、当事者や支援者の組織的運動などで「脱病理化」をはかるまで時間がかかりました。

 一方、日本では、病気という…

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