直木賞受賞の窪美澄さん あの日、マンションで泣いていた男の子へ

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田渕紫織
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 家族や恋人との別れを描いた「夜に星を放つ」で第167回直木賞を受賞した、窪美澄さん。これまでの作品で、人それぞれ違う家族観について鋭く描写してきました。原体験には、両親の離婚や子どもとの死別経験があるといいます。6月に出た、結婚をめぐるある判決に感じた違和感も、語ってもらいました。

あの日、マンションで泣いていた男の子へ

 ――「夜に星を放つ」の最終章は、両親が再婚したばかりの男の子の視点から書かれています。

 あの話は、前に住んでいたマンションのエントランスで泣いていた小学生の男の子がいて、驚いて声をかけた時のことから着想しました。

 聞いてみると、家に入れなくてここで時間をつぶしているんだと言うのです。泣きながらも、事情を話してくれました。

窪美澄さんの原体験に加え、これまでの著作にも沿って、家族について聞いたロングインタビューです

 ――どんな事情だったのですか。

 家の中には新しいお母さんと…

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