テレ朝の篠塚新社長が就任後初会見 不祥事受け「信頼回復努めたい」

平賀拓史
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 6月に就任したテレビ朝日の篠塚浩社長(60)が5日、就任後初の定例会見を行った。一連の不祥事を経ての就任に「最優先すべきは視聴者やステークホルダーの信頼回復。誠心誠意努めていきたい」と語った。

 テレビ朝日は2019年から社長を務めていた亀山慶二氏が、社内の指揮系統に混乱を招いたり、経費を不正に流用したりしたとして今年2月に辞任。早河洋会長が暫定的に社長を兼任していたが、6月29日付で篠塚氏が社長に就いた。

 同社では昨夏の緊急事態宣言中にスポーツ局員らが宴会を開いたり、情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」の演出に放送倫理違反があったと放送倫理・番組向上機構BPO)に認定されたりするなど、不祥事が相次いでいる。

 篠塚社長は「情報があふれる現代の環境では、放送事業には公共的役割を果たす使命がある。その根本には信頼が欠かせない」とした上で、入社以来の報道局での勤務経験をもとに「報道機関として、正確な情報を迅速にお伝えしたい」と語った。

 また、サイバーエージェントと共同出資して運営するネットテレビ局ABEMAや、動画配信サービスTELASAなど同社が取り組んでいるネット事業展開を挙げ「動画コンテンツへの需要は今後も拡大すると思う。その中で主要プレーヤーになれるよう邁進(まいしん)したい」と述べた。(平賀拓史)