札幌南エース、定時制2年の「初めてで最後の夏」 選抜に再挑戦

石垣明真
[PR]

 5日、高校野球南北海道大会札幌地区ブロック代表決定戦、北海7―1札幌南

 札幌南のエース大沢天馬投手(2年)の「初めてで最後の夏」が終わった。

 大沢選手が札幌南の定時制に転入したのは昨年。2020年に札幌市内の私立高に入学し、野球部に入った。「自分の理想に向かって能動的に練習したかった」が、全体練習が長く、自分の時間が取れなかった。「楽しかったはずの野球をやるのがきつくなった」。その秋、退学した。

 札幌南の定時制を再入学先に選んだのは、兄が同校で野球をしていたからだ。だが、日本高校野球連盟の規定では、転入学生は転入した日から1年経つまで公式戦に出場できない。

 定時制の授業は午後5時半から9時まで。土日は部の練習に参加できるが、平日は授業前に1人でマシン打撃や筋力トレーニングなどに励む。それでも「野球をやる環境としてはベスト」と言い切る。部全体に自分で考えて取り組む自由な雰囲気があるからだ。

 地区代表をかけた一戦で先発した大沢投手。相手打線につかまり毎回得点を許し、三回途中に降板した。「何も通用しなかった」と唇をかんだ。

 大沢投手は来年度には19歳になるため、公式戦に参加できるのは春の選抜大会まで。「もう一回体作りからやり直します」と気持ちを入れ替える。秋季大会で良い結果を残し、もう一度甲子園を目指す。(石垣明真)