双子の親へ、諦めないで 「ふたごじてんしゃ」開発の悪戦苦闘、本に

有料会員記事

中塚久美子
[PR]

 小さな子ども2人を同時に乗せられる「ふたごじてんしゃ」を考案し、兵庫県尼崎市に多胎児育児を応援する会社とNPO法人をつくった女性が、その悪戦苦闘を『ふたごじてんしゃ物語』(苦楽堂)にまとめた。双子や年子を育てている親に、私が感じたあの自由を届けたい。そんな作者の思いが込められている。

 「ふたごじてんしゃ」は前かご付きで、1歳以上の未就学児2人を運転者の後ろに乗せられる幼児2人同乗用三輪自転車大阪府東大阪市の「オージーケー技研」が製造し、「サイクルベースあさひ」など全国の自転車店で販売している。

 大阪市に住む中原美智子さん(51)は2003年に長男を出産。10年には双子の男児が誕生した。

 双子のベビーカーではスーパーの通路が狭くて迷惑になると思い、買い物に行けず、寝かしつけるため当てもなく歩いた。子育て広場で双子が離れて遊んでいると、放置しているとささやかれた。謝ったりお願いしたりするばかりで疲れ、人との関わりから遠ざかった。自営業の夫に育児のために仕事をセーブするよう頼んだが、断られた。

「世の中にないなら、自分でつくる」

 双子が1歳を過ぎ、前後に1…

この記事は有料会員記事です。残り914文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら