膨らむ消費税収、再分配機能は低下 借金頼みで広がる「ワニの口」

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筒井竜平
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 2021年度の国の税収が過去最高を更新した。最も額が多かったのは2年続けて消費税だった。誰もが同じ税率を支払う消費税の存在感が大きく、税による所得の再分配機能は低下したままだ。

 再分配機能は税の重要な役割の一つで、所得の高い人ほど税負担が重くなる「累進性」を持たせることなどで格差を小さくする効果がある。岸田政権も、肝いりの「新しい資本主義」の中で「分配」を強調しているが、税収の内訳をみると、その機能は低下傾向にある。

 21年度の税収67兆円のうち最も額が大きいのは、消費税の21・9兆円。消費税は高齢者も含めた広い世代が負担し、景気に左右されにくい安定財源だが、税率が一律のため低所得者ほど負担が重く、累進性とは逆の性質を持つ。

 1989年4月の導入後、3…

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