見落としていた腐食と破断 水管橋崩落で得たインフラ維持の教訓は

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 和歌山市紀の川にかかる六十谷水管橋(547メートル)の中央部(60メートル)が昨年10月に崩れ落ち、大規模断水を引きおこした同市の企業局が5日、橋形の水道施設を維持管理する手順書の案を公表した。崩落の要因は、「吊(つ)り材」とよばれる鋼管製の棒が鳥のふんなどによって腐って次々と切れたすえに構造上の釣りあいが取れなくなったことだった。手順書案は、致命的な腐食を長年見落としてきたことを反省し、点検の回数を増やしたり項目を細かくしたりすることを柱にしている。(下地毅)

吊り材破断の一因に鳥のふんや潮風の塩分など

 和歌山市企業局がつくった維持管理のための手順書案は、六十谷水管橋の崩落をうけて市が頼んだ専門家4人の「六十谷水管橋破損に係る調査委員会」(座長=鍬田泰子・神戸大学大学院准教授)で公表され、大筋で了承を得た。

 調査委員会は今回の第4回が最終のため、和歌山市企業局の公表は、崩落の要因をまとめた報告書の概要の説明からはじめた。

 六十谷水管橋は弓形の梁(はり)と送水管とを吊り材がつなぐ構造になっている。

 この吊り材も鋼管製だ。それ…

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