高校生の論文が大学学術誌に掲載へ 世界農業遺産で使う農具を調査

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東孝司
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 世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」の伝統農具について調査研究した徳島県立池田高校(三好市)探究科の生徒5人のリポートが、近く徳島大学の学術誌に論文として掲載される見通しになった。「精度の良い調査でデータに偏りもなく、学術的な価値は高い」と大学研究者が評価している。

 にし阿波の傾斜地は表土が薄く、土は貴重。その土を守るため、こぼれ落ちる土を元の畑に戻す「ツチアゲ」という作業をするのが特徴で、そこに独特の農具が使われている。

 「探究科世界農業遺産研究班」の川人すばるさん(18)、田野温大(はると)さん(17)、坪根生京(うきょう)さん(17)、赤池真心(こころ)さん(17)、峯本真由子さん(17)は2年生だった昨年10~11月、世界農業遺産に認定された地元の伝統農法を深く知ろうと、三好市東祖谷の久保集落で農具の調査をした。「天空の村」と称される落合集落より剣山に近い地域だ。

 現在も傾斜地農業を続けている全21戸に協力を求め、所有する農具の種類や大きさ、重さなどを調べ上げた。入手時期、使用者、修理方法なども合わせて尋ね、自分で修理をする人もいることを知った。実際に足場の悪い畑でツチアゲに挑戦し、作業の難しさや厳しさも体感した。

全数調査、研究者も「当てにできる」

 リポートには、ツチアゲをす…

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