エルサルバドルで胎児を死産した女性(21)に対して、加重殺人の罪で禁錮50年の判決が言い渡された。同国では中絶や死産をした女性に対する処罰が厳しく、人権団体などは、同罪の最高刑が適用された初めてのケースだとして批判を強めている。
朝日新聞の取材に応じた女性の弁護士によると、当時19歳だった女性は2020年6月、エルサルバドル東部サンミゲルの自宅トイレで出産した。女性は妊娠37~40週だったとみられるが、妊娠していることを家族に隠しており、一人で出産した直後に気絶。胎児は出産時には死亡していたとみられるという。女性は出産から10日後に拘束された。
女性はその後の公判で死産をさせたとして、加重殺人の罪に問われ、今年6月に禁錮50年の判決を受けた。地元メディアによると、判事は女性に「母親はいかなる場合においても子どもを守らなければいけない。だが、あなたはそうしなかった」と述べたという。
エルサルバドルでは1997…
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