米国務省は5日、ブリンケン国務長官が、7~8日にインドネシアのバリ島で開かれる主要20カ国・地域(G20)外相会合に出席し、中国の王毅(ワンイー)国務委員兼外相と会談すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻などを巡って議論する見通しだ。同じ会議に出席するロシアのラブロフ外相とブリンケン氏が直接会談する予定はないとしている。
国務省のプライス報道官は5日、ラブロフ氏との対話について「適切な時期ではない。ロシアが外交に真剣に取り組むことを期待しているが、まだ行われていない」と述べた。G20外相会合では、ウクライナ侵攻や世界の食料・エネルギー問題について、各国と議論する予定だとしている。
米中外相会談でも、ウクライナ侵攻が大きな議題となるとみられる。米国務省高官は「中国が何をし、何をすべきではないかについて率直な意見交換が行われるだろう」と述べた。米国はウクライナ侵攻をめぐり、中国がロシアを支援することを警戒している。
米中の外相が対面で会談する…
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- 【解説】
バイデン政権による米中接触をどう考えるべきか。これは米中関係の融和の兆しではないか、とまでお話になる方も時々いらっしゃいますが、そのような見通しを米中の専門家はもっていません。 たしかに、夏頃までには米中首脳会談も行われそうですし、5