「お金持ちのスポーツ」にさせないために 模索する高校野球の現場

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仙道洸、吉村駿
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 道具代が年々高騰し、子どもたちが高校野球を始めるハードルが少しずつ上がっている。

 高校野球を「お金持ちのスポーツ」にしないためには、どうしたらいいのだろうか。模索する現場を取材した。

技術指導よりも必要なものは…

 群馬県立松井田高校の二塁手・島崎健志(2年)は中学時代は帰宅部だった。野球に興味はあったが、「グラブの値段を調べたら5万円もした。野球を始める前から、金銭的な重圧を感じちゃって……」。高校でも野球部に入るつもりはなかった。

 そんな島崎を入学後すぐに誘ったのが庄司治人監督(30)だった。

 「グラブは貸すから、気軽にやろう」

 借りたのは、黄色のグラブ。最初は硬かったが、使うほどに柔らかくなってきて手になじんできた。今では速い打球でも捕球できる自信がついてきた。

 「このグラブがなかったら、僕の高校野球はなかった。監督に感謝したい」

 庄司監督がグラブの貸し出しを始めたきっかけは、3年ほど前のあるできごとだった。

 生徒とその保護者をグラウン…

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