チケット購入アカウントを不正作出か 「SMS認証代行」容疑で逮捕

土舘聡一
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 本人確認に必要な情報を他人に教えてチケット購入するためのアカウントを不正に作らせたとして、警視庁は無職の男(37)=神戸市垂水区=を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕し、6日発表した。男は容疑を認め、「生活費の足しになればと簡単に稼げるSMS認証代行を始めた」と説明しているという。

 サイバー犯罪対策課によると、男は昨年9月、自身が購入したSIMカード6枚にひもづけられた電話番号を埼玉県川越市の40代の女=同容疑で書類送検=に教え、チケット販売サイトでチケットを買うのに必要なアカウント6件を不正に作らせた疑いがある。サイト側は本人確認のため、登録された電話番号にSMS(ショートメッセージ)認証コードを送って入力させていたが、男はこのコードも教えていたという。

 サイトでは当時、東京・上野で開かれていたゴッホ展のチケットの抽選販売をしていた。女は「アカウントをたくさん作れば当たる確率が上がると思った」と説明しているという。同課は、女がチケットのおまけでつくフィギュア「ベアブリック」を入手して転売しようとしていたとみている。チケットは当たらなかったという。

 本人確認用の認証コードを他人に代わって受け取り、提供する行為は「認証代行」と呼ばれる。男は昨年夏ごろから認証代行を1件あたり500~2千円で約140件行い、約14万円を得ていたという。同課は「SMS認証代行は違法行為。稼ぐために始めたり、利用したりするのはやめて」と注意を呼びかけている。(土舘聡一)