「大切な物は失ってから気づく」 豪雨で弟亡くした姉 広島で追悼式

黒田陸離
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 西日本豪雨から6日で4年。広島市安芸区の追悼式では、当時100人以上の同級生らが行方を捜し、その後、土砂の中で見つかった植木将太朗さん(当時18)の姉・桃子さん(23)が、遺族を代表して祭壇に語りかけた。

 「大切な物は失ってから気づくという言葉はいまでも重く、深く刺さります」

 二つ年下で、けんかも多くやんちゃな弟。だがその明るさに救われてきた。

 あの日は午後7時半ごろ、大学の講義が終わり迎えに来た母の車に乗った。あまりの大雨に、母は車を止めて自宅にいる将太朗さんに「避難して」と電話した。数分後、再び電話があり「やばっ」という声で途切れた。「弟とは連絡が途絶え、不安な夜を過ごしたことをいまも鮮明に覚えています」

 家族のほか、同級生らも捜索を続け、弟は10日後に見つかった。

 安芸区ではこのとき、土砂崩れなどで災害関連死を含む19人が亡くなった。「災害は確実にやってくるということを胸に刻み、今後誰ひとり悲しむことのないよう、災害について伝えていきたい」と語った。(黒田陸離)