「日本だったら」浮かぶ孫の顔 ウクライナで変わった基地の街の空気

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加治隼人、藤原慎一
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 海上自衛隊の航空基地に米軍の無人偵察機「MQ9」を一時配備する計画が進められている鹿児島県鹿屋市。今年1月に地元紙が「中国軍の監視強化が目的」と報じた時、市内の幼稚園教諭・隈崎和代さん(50)は現実味が湧かなかった。「国防の問題は目で見てわかるものでもないし、日常生活で危機感を実感することもない」

 だが2月下旬、ロシアによるウクライナ侵攻が始まると、気持ちが変わった。

 テレビや新聞が連日伝える現地の惨状。「日本がもし攻められたら……」と、戦争の現実感を急に身近に感じた。泣き叫ぶ現地の子どもらの映像に、自分の孫や園の子どもたちの姿を重ねた。

 米軍機が配備されれば、周辺国との緊張を高め、かえって攻撃されるリスクを高める、との意見があるのはわかる。でも、鹿屋航空基地があり、日常的に自衛隊の哨戒機やヘリコプターなどが飛び交っている。米軍無人機の受け入れがさらにリスクを高めるとも思えない。「何の備えもせずに平和でいられる時代じゃない、という気もします」と話す。

中国よりも… ウクライナ侵攻で変わった空気

 6月上旬、鹿屋市内5カ所で開かれた無人機配備の住民説明会。「違法なウクライナ侵略をしているロシアも、我が国の隣国であります」。冒頭、防衛省九州防衛局の幹部はウクライナ情勢に繰り返し言及した。

 配備のそもそもの狙いは、東…

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