高校野球の魅力は「英姿颯爽」「感孚風動」…球児は四字熟語が好み?

渡部耕平
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 「高校野球の魅力をひと言でいうと?」。8日に開幕する第104回全国高校野球選手権青森大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)に参加する全59校の主将に、アンケートで尋ねた。回答には、白球にかける熱い思いがあふれていた。

 最も多かった言葉は「感動」で、5人の主将が挙げた。弘前の山田周(しゅう)主将は「気迫のこもったプレーには、人の心を動かす大きな力があると思う。お世話になった方々にできる最高の恩返しは『感動』を届けること」と答えた。

 2番目に多かった回答は「全力」(4人)。五所川原の成田威誠(いっせい)主将は「関わる全ての人が熱くなり、全力になれるスポーツであると思うから」と記した。

 その後には「青春」と「魂」(各3人)が続いた。「甲子園」「一球入魂」「戦」(各2人)、「仲間」「仲間との絆」「一致団結」「チームワーク」「チームプレー」(各1人)とさまざまな回答が寄せられた。

 四字熟語を思い浮かべた主将は10人。「英姿颯爽(えいしさっそう)」と答えたのは、弘前南の野呂永和(とわ)主将。「野球の技術だけではなく、きびきびとして、強い気持ちの勝負があり、勇ましく堂々とプレーする姿が魅力だから」

 八戸学院光星の洗平歩人(あらいだいあると)主将は「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」を挙げた。「負けを知って、チーム・個人として成長して強くなっていくことが高校野球の魅力だと思います」

 三本木の田中萌靖(ほうせい)主将は「感孚風動(かんぷふうどう)」と回答。「一生懸命プレーすることで、見ている人に元気を与えたり、心を動かしたり、形には残らないが、そよ風のように何げなく『高校野球っていいな』と感じてもらえれば」と記した。

 漢字一文字も多かった。「愛」を挙げたのは、野辺地西の柴田守唯(しゅい)主将。「親や指導者からのアイ、仲間を信じアイ、助けアイ、支えアイ。野球はたくさんのアイを感じることのできるスポーツ」と考えた。

 「想」と書いたのは、青森西の伊藤悠(ゆう)主将。「選手が試合にかける想(おも)い、家族や応援してくれる人の想いなど、たくさんの想いを背負って試合に臨むものだと考えているから」

 青森商の高橋直人主将は「鬼愛」と表現した。「選手に厳しくしながらも、愛のある言葉で言い合うチームを作っているから」

 青森明の星の須藤海(かい)主将が考えたのは「一笑懸命」だ。「一生懸命な姿は、見る人に勇気を与え、笑顔は、逆境でも運を引き寄せる力を持っていると思う。『一笑懸命』だからこそ、勇気と感動を与えることができる」

 松風塾の石山大蔵(たいぞう)主将は「大変」の意味を前向きにとらえた。「大変なことは人生に必ずあること。でも、大きく変われるチャンスと書くように、乗り越えることで成長できる」

 すべての選手の気持ちを表すような言葉もあった。大間の柿崎龍輝(りゅうき)主将は「キセキ」を選んだ。「一球で勝負が決まることがあるし、最後の最後まで何が起こるかわからない。『キセキ』を起こして勝ち進めるように頑張りたい」

 「感謝」としたのは、八戸高専の高橋慶主将。「コロナ感染の影響で、野球ができない日々が長く続いた。その中で野球ができることがどんなに幸せか。感謝の思いは、何よりも忘れてはならない」

 八戸工大一の砂頼人(らいと)主将は「おかげさま」と回答した。「野球を存分にやらせていただいている裏には、たくさんの大人がいることを忘れてはいけない。『おかげさま』という謙虚な気持ちを忘れず、勝負にこだわるプライドを持って、各校は大会に臨んでもらいたい」と呼びかけた。(渡部耕平)