欧州連合(EU)の欧州議会は6日、原子力発電と天然ガス火力発電を地球温暖化対策に役立つ「グリーン」なエネルギー源だと位置づける政策を承認した。ロシアのウクライナ侵攻後、欧州ではロシア産の資源依存を減らしている。資源価格も高騰するなか、原発や天然ガス発電への投資をEU全体で促す政策が一歩前に進んだ。
EUの行政執行機関の欧州委員会は、環境に重大な悪影響を与えず、「グリーン」だとみなしうる経済活動を「EUタクソノミー(分類)」として挙げている。この中に原発と天然ガス発電を条件つきで追加することを2月に決めた。
EUとしては再生可能エネルギーに注力するが、過渡期として、原発や天然ガス発電への民間投資を呼び込みやすくする狙い。「脱炭素化」と電力の安定供給との両立をめざしている。
欧州議会の6日の投票は、欧…