牛にクラシック聴かせて栄養アップ? 「モーツァルト牛乳」が人気

森直由
[PR]

 コロナ禍による外食需要の低迷などで牛乳の消費量が落ち込む中、モーツァルトの音楽を聴かせた牛のみから乳を搾った「モーツァルト牛乳」の売り上げが伸びている。牛乳や乳製品の製造販売をしている「淡路島牛乳」(兵庫県南あわじ市)が昨年4月に発売。これまでに計約2万5千本を売り上げ、販路も阪神間など島外へ広がっている。

 鳥井俊廣社長(73)がクラシック音楽の愛好家で、約10年前に自分の牛舎でモーツァルトを流したところ、牛がリラックスしたためか、以前よりもおとなしく、人になつくようになった。手応えを感じ、4年前には生乳を仕入れている市内の酪農会社「グリーンファーム」にも勧めた。

 同ファームでは、牛舎内のスピーカーで午前6時半~午後9時、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などを流し、約150頭の乳牛に聴かせている。すると、コクに関係する乳脂肪分、カルシウムビタミンなどが含まれる無脂乳固形分がほかの牛乳と比べて高くなったという。

 以前はほかの酪農家の牛乳と混ぜていたが、昨春から単体で「モーツァルト牛乳」として販売することにした。1リットル入り324円。淡路島牛乳の担当者は「甘くて濃厚で、後味もすっきりとしているのが特徴。非常に質が高い牛乳なので、味にこだわる方や健康を気遣う方などに飲んで頂けたら。これから全国へ販路を広げていきたいです」と話している。(森直由)