土石流に奪われた妻と娘 忘れられぬ生前の言葉、男性は絵筆をとった

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能登智彦、黒田陸離、松尾葉奈
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 西日本豪雨から4年を迎えた6日、広島県内各地で追悼行事が開かれた。参加者らは犠牲者に祈りを捧げ、一日一日を大切に生きる気持ちを新たにした。

 関連死を含む29人が犠牲になった呉市の追悼会場。元気に咲くヒマワリ、ほほ笑む女性……。市役所の献花台に彩りを添えたのは、前向きに生きようと被災者が描いた明るい絵だった。

 市内に住む鍵中伸夫さん(73)。呉市天応西条3丁目の自宅が土石流にのみ込まれ、妻の幸枝さん(当時64)と娘の利恵さん(当時40)が亡くなり、息子の裕司さん(38)が右脚を切断。自身も両手に大けがを負った。

 鍵中さんは、入院生活が約1年に及んだ。リハビリを兼ね、趣味にしていた絵筆をとったが、利き手の右手はほとんど動かない。わずかに動かせた左手に装具をつけて描いた。

 最初に描いたのは、妻がよく…

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