球団タイ30試合連続安打 それでも阪神・近本が目指す「別の数字」

大坂尚子
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 (6日、プロ野球 阪神タイガース3―2広島カープ)

 阪神の近本光司は数字や記録をあまり気にしない。「(シーズンが)終わってみないと分からない」と話す。

 四回2死、広島・床田寛樹の147キロをチーム初安打の中前へ。5月28日から続く30試合連続安打、4年連続シーズン100安打になった。近本が突破口を開き、1四球を挟んで3連打。今季3戦全敗と相性の悪い左腕から3得点を奪って逆転した。今季12試合目で、ようやく広島から初勝利をもぎとった。

 試合後、「あまり記録にこだわりがない。ただ毎試合、安打を打ちたいというのはある。それを積み重ねた結果が記録だと思う」。言葉は淡々としつつ、笑顔は多かった。

 元々、四球を数多く選ぶタイプではない。積極性が持ち味の左打者が目標に掲げる、数少ない数字がシーズン200安打だ。

 過去に2度達成した青木宣親(ヤクルト)を含め、6人しか達していない。

 近本は昨季、178安打で最多安打のタイトルを獲得した。自己最高のシーズンを送ってなお、200本の大台には22安打、足りなかった。あとどれだけ打てば到達するのか、その距離を実感としてつかんだ。

 「そんな簡単な話じゃない」「目標にすること自体がすごいことだと思うので、そんな意識しないでください」。昨オフの契約更改では、そう言って予防線を張ったが、意識し始めていることは確かだった。

 オフの自主トレは「練習のための練習」と位置づけ、可動域を広げるトレーニングなど身体能力向上を図った。あと22本、安打を増産する準備を、できる限りしてきた。

 2011年のマット・マートンの球団記録に並び、33試合のプロ野球記録も視界に入る。今季81試合目で100安打は両リーグトップだが、シーズン200安打にはまだ遠い。その数字を意識していれば、連続試合安打も伸びるはずだ。(大坂尚子)

 マートン氏 球団記録を持つ元助っ人は、自身のツイッターで「日本記録目指して頑張ってください。米国から応援してます」と近本にエール。