世界の10人に1人が飢餓の影響にさらされている――。そんな報告書を国連の5機関が6日、発表した。飢餓人口は2021年に約8億2800万人にのぼり、前年から約4600万人増えたという。ロシアのウクライナ侵攻による影響で、さらに状況が悪化するとの懸念も出ている。
飢餓人口は、食事から得られるエネルギーが不十分で、慢性的な栄養不足に陥っている人々を指す。
国連世界食糧計画(WFP)など5機関がこの日発表した22年版の「世界の食料安全保障と栄養の現状」によると、飢餓人口は15年以降、おおむね横ばいだった。
だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で食料価格が上がったことなどに伴い、飢餓人口は20年に急増。21年も増え続け、世界人口の9・8%を占めた。
また、約23億人が中程度か…
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