ナイジェリア刑務所襲撃、脱走879人 過激派ボコ・ハラムの犯行か
ヨハネスブルク=遠藤雄司
ナイジェリアの首都アブジャにある刑務所が5日、武装勢力に襲撃され、囚人879人が脱走した。AP通信などが伝えた。内務省幹部は、イスラム過激派「ボコ・ハラム」の犯行だと指摘。脱走者の約半数はすでに捕まったか自ら戻ったものの、443人が逃走を続けているという。
報道によると、刑務所が襲撃されたのは5日午後10時ごろ。襲撃犯は強力な爆弾攻撃によって刑務所の壁に穴を開けて内部に侵入したという。この攻撃によって警備員1人が死亡した。当時、刑務所にはボコ・ハラムのメンバー64人を含む囚人約1千人が収容されていたという。
ナイジェリアでは刑務所襲撃による囚人の脱走が相次いでおり、地元メディアによると、2021年だけで2500人以上が逃走。17年以降でみると、少なくとも4300人以上が脱走したという。(ヨハネスブルク=遠藤雄司)