参院選はコロナ下で2回目の国政選挙。落ち着いていた感染状況は再び拡大の様相を見せてきた。ただ、選挙といえば握手、選挙といえば顔を売る。握手をするか、マスクは脱ぐか。猛暑も相まって、候補の悩みが聞こえてくる。
「マスクの着用 『ディスタンス』にご協力ください」。34人が争う東京選挙区のある候補。選挙カーの垂れ幕で呼びかける。
振り返れば昨年10月の衆院選、この候補が所属する党の本部には「こんなご時世に、なぜ選挙活動を」という苦情めいた意見が多く届いたという。ところが、今回はほとんどないそうで、感染の落ち着きぶりを表しているとも言えそうだが、「感染者数がまた増加傾向にあり、対策は緩められない」(陣営幹部)。
実際、都内は6日の新規感染者数が約3カ月ぶりに8千人を超え、増加傾向が明瞭だ。候補は握手の代わりに支援者とグータッチやひじタッチ。マスクは外さず写真に納まる。
同じ東京でも、別の候補の選…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら