気づけばゴチ!定食のみそ汁はラーメンに 熱海富士の母は心配だった
部屋別で最多タイの5人の幕内力士を抱える名門に、期待を背負う大器がいる。
伊勢ケ浜部屋の十両熱海富士(本名武井朔太郎(さくたろう))。関取最年少の19歳だ。
185センチ、168キロの恵まれた体を生かした前に出る相撲を身上とする。
静岡・飛龍高在学中の2020年九州場所で初土俵を踏み、今年春場所に十両にスピード昇進した。
前相撲を含めて所要8場所は、歴代7位タイ。ともに巨漢で豪快な取り口だった元大関・小錦、把瑠都に並ぶ速さだ。
夏場所は2桁白星を挙げ、東十両6枚目まで番付を上げた。
名古屋場所で大勝ちすれば、貴乃花や稀勢の里ら名だたる力士に続く10代幕内力士誕生にも期待がかかる。
同部屋の横綱照ノ富士らに胸を出してもらい、圧力に磨きをかける。「最高に恵まれている。番付を上げて少しでも近づいていけたら」
1日60番、70番の豊富な稽古量でメキメキと力を付けている。
相撲を始めたのは小学6年生の時。
体重は、すでに100キロ近くあった。
柔道をしていたが、母の武井奈緒さん(43)の勧めで地元のわんぱく相撲に挑戦し、いきなり優勝。相撲の魅力にとりつかれた。
土俵の上では負けず嫌いだが、普段はとても穏やか。学校帰りはリコーダーを吹きながら歩いてきて、家では好きな邦ロックの曲を口ずさむ陽気な少年だった。
奈緒さんいわく、インタビューで見せる人なつこい笑顔は「表情を隠せなくて、昔からあのまんま」。
でも、「サク(熱海富士)とはよく言い合いになったんですよ」。
奈緒さんが、思い出話を聞か…
【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら