将棋の第81期名人戦・順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)B級1組2回戦の6局が7日午前、東西の将棋会館で始まった。
7月7日、B級1組順位戦の対局が刻々と進んでいます。対局者の息吹や盤面の激闘を、将棋担当記者が随時伝えていきます。
7日のカードは以下の通り。
【東京・将棋会館】
▲羽生善治九段(1勝0敗)―△佐々木勇気七段(0勝1敗)
▲横山泰明七段(0勝1敗)―△千田翔太七段(0勝1敗)
【関西将棋会館】
▲近藤誠也七段(0勝1敗)―△山崎隆之八段(0勝1敗)
戦型は羽生・佐々木戦と横山・千田戦が相居飛車の流行型である相懸かり。
三浦・郷田戦は角換わりだが、郷田九段がいきなり△5五角と打ち込んでいく果敢な序盤戦に。
中村・丸山戦は、やはりというべきか、丸山九段の代名詞である一手損角換わりに。
近藤・山崎戦は、こちらも山崎八段の将棋らしく、分類の難しい力戦の相居飛車に進行している。(北野新太)
案の定、斬新な進行 将棋担当・北野新太
6局のうち最も斬新な進行を見せているのは、案の定と言うべきか、▲近藤七段―△山崎八段戦だ。
独創的なスタイルで知られる山崎八段は、早々に角道を止めて力戦型に持ち込むと、互いに中央で牽制(けんせい)し合った後で△5二飛を着手。純粋居飛車党ながら、まるで中飛車のような形に構える大胆な作戦を敢行した。
その後、△7二玉型の右玉にした上、飛車を△8一飛と転回する進行に。積極策だが、午後4時現在、持ち時間は1時間46分しか消費していない。近藤七段は同3時間1分を使っている。
夜戦に入ってから、より激しい勝負が見られそうだ。(北野新太)
早稲田OB対決、動いた局面 将棋担当・村瀬信也
丸山忠久九段(51)―中村太地七段(34)戦は、早稲田大学OB同士の対決だ。対戦成績は丸山九段の3勝1敗。順位戦では初めての対戦となる。
対局後の言葉から。中村太地七段、連勝して「よーし」みたいな思いは?「全然ないです!本心から全然ないですっ」。B級1組順位戦の棋士たちの個性があふれるエピソードをお届けします。
戦型は、後手の丸山九段の誘…