カルト宗教の信者たちが孤島で修行する映画「ビリーバーズ」。主演する磯村勇斗は、そこに社会の縮図を見たと言う。
「脚本を読むとすごく刺激的な内容で、この役をやっている自分の姿が想像できない。だから『やりたい!』と思いました。自分がどう進化していくのかが楽しみなんです」
オファーは引きも切らず、出演作公開が4月から9月まで毎月続く。繊細なまなざしと自然なたたずまいで、コメディーでもシリアスでも柔らかに作品世界に溶け込む。今作で演じるのは孤島で奇妙な修行に励むカルト宗教の信者。長編初主演だ。
「主役だから引っ張っていこう、なんて思わなかったけど、厳しい環境で体を張ったシーンが多いから、周りに気を配ってケアしていこうという思いはありました」
映像化が相次ぐ山本直樹のマンガが原作。「議長」(宇野祥平)、「副議長」(北村優衣)、「オペレーター」(磯村)の男女3人が本部の指令に従い瞑想(めいそう)やテレパシー実験などに明け暮れる。性欲や物欲を汚れとして憎むが、純粋さはゆがみ、やがて本能が暴走していく。
磯村勇斗さんに映画の見どころを動画で語っていただきました。有料会員の方はログイン後にご覧いただけます
「カルト、バイオレンス、エ…
- 【視点】
「ビリーバーズ」主演・磯村勇斗さんにインタビューしました。9月公開の「さかなのこ」では、主人公に振り回されるちょっとコミカルな不良少年を演じています。私にとっては何と言っても「きのう何食べた?」のジルベール。取材時間がもうちょっとあったらそ